彼岸花
『ふぁ〜〜、昨日そのまま寝ちまったのか。』


涼は、朝ごはんを食べ制服に着替えたが、

『ヤベー寝癖ひどいなぁ。しゃあない結んでくか。』


涼は、白く腰まである髪を後ろで結んだ。

『よし。バイクの鍵……あった。』


涼は、マンションに止めとあるバイクに乗り学校に向かった。


校内に入りバイクを駐車場に止めて職員室に向かおうとしたが

「相変わらずバイク登校かなぁ。」

『水梨会長、こんな所でなにやってんすか?』


涼の後ろから茜と由里が来た。

「バイクの音したから来ただけよ。」

『そっすか。』

「何か今日印象違うわね。」

『髪結んでるからじゃないっすか。』


涼は、話しを切り上げ職員室に向かった。



『失礼しま〜す。杉村先生いますか。』

『あ、二宮くんこれが書類ね。』


涼は、書類を受け取り教室に向かい自分の席に座り書類に目を通した。

『めんどいなぁ。』


涼が書類とにらめっこしていたら理香が来た。

「お兄ちゃん、これお弁当ね。」

『ありがとうな。』


涼が弁当を受け取ろうとした時に弁当を包んでいる赤い布が目に入った。


『う………』

涼は、頭を抱え倒れ込み意識を失った。
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