賭ける100円
まだ昼間だが豪邸は人がいないかのように閑静としていた







カツッ…カツッ…





閑静の中を響く二つの足音







「静かですね」







「嵐の前の静けさっていうやつだ」







「全員寝ましたね」







「当たり前だ。全ての部屋に睡眠薬が撒いてあるんだ」







「いよいよですね。倉本さん」







「あぁ。最高の嵐がきそうだ。クックック……」






カツッ…カツッ…カツッ………
< 9 / 12 >

この作品をシェア

pagetop