お前は絶対俺のもの



パタパタ……


静かな廊下に私の足音だけが響く。


しばらくして私は足を止めた。



「っはぁ……」


床に座って乱れた呼吸を整える。


すると、だんだん体力が回復していく。





『好きな人に妬くものなんだよ?』




沖田陸のことばが頭の中にこだまする。


違う……


好きじゃない。



あんなスケベ男!!


いきなりキスするキス魔なんか絶対好きになんない!!




確かに……


ときめいたりした。

ヤキモチ妬いたりしたけど……



認めたくない。


あんなヤツが好きなんて。


認めたくない………。








息が整った私は、カバンをもって、すぐ帰ることにした。


今日は家でゆっくり考えたかったんだ。
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