ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】
熱を帯びた彼の唇は、アタシの下唇を舌で何度も吸ったり、なぞったりしながら今度は舌を首筋へと降りていく。

アタシのコートを手早く脱がせ、シャツワンピのボタンを急いで外そうとするが、気持ちが先に行き過ぎて、ボタンがうまく外れない。苛立ちが、彼の指先、唇、舌から伝わってくる。


「やめてよっ!」

アタシは無理矢理、身体を離した。


「あ………ゴメン………ゴメン、エリ」
彼も我に返ったようだ。
目が少しずつ暗さに慣れてきた頃、水嶋サンが俯いたまま、何度も“ゴメン”と呟く姿がアタシの瞳に映る。


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