ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】
それを、 アタシが呆気なく壊した。

涙零したまま、アタシは、

「ゴメン………今日は帰るね………」

そう言って車を降り、ここが何処なのかよくわかんないのに、この場を走って去った。

「エリ!」

シンの顔も見ずに………。

彼は、追い掛けて来なかった。


―――――ゴメンね、シン。

今日は少し、考えたいの。

今、シンと一緒にいたら、ただ甘えるだけのアタシになる。
こんな気持ちでイブ過ごしても楽しくないし、エッチしても、抜け殻なアタシとではお互いに気持ちよくなんかなれない。

シンと結婚するかどうかわかんない。
ただの独りよがりかもしれない。

―――――好きだから。

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