ページェント・イブ ~エリー My Love~【長編】
―――――しかし何だよ………。
あんな思わせぶりな態度はよ。
俺を警察に呼んどいて。
明け方までファミレスで語り合って。
苦しくて言えなかったアイツの胸のうち………。
“子宮がないと女じゃないの?!”
違う。
違う。
子宮がないと子供が産めないだけで女じゃないと言われて、捨てられて………。
辛かったろうな………
俺は十分、
俺にを………懐かしいアイツの香りと、距離に思わずキスしたくなる俺って………。
ワキが甘すぎ。
こんな不埒な気持ちでいいわけねぇってのによ………。
おもむろに、ジャケットの内ポケットに入れてるケータイを取り出す。
サイレントモードにしていたケータイ。
ディスプレイには不在着信とメール受信の知らせが数十件ずつ。
―――――すべて、エリからのものだった。