2LDKのお姫様
キッチンに立っていたのは何を隠そう、彼を愛して止まないシオリだった。
『…………出来た』
奥では彼が寝ている。
『…………////』
頬を紅に染めながら、ちょっと図々しいかなと心配した顔を見せる。
女性の皆さん安心して下さい!
こんなの明らかに男の方が図々しいんですよ。
だって看病してあげるんですよ
それに男にはオイシすぎる!。
『大くん……』
そっと大の眠る部屋へ近付く。
その足取りはまるで、よく言えば忍者、悪く言えば泥棒の様だ。
「……………」
そんな事が起きているとは知らずぐっすり眠る彼。
『………………』
そして彼女はそっと扉を叩いた。