2LDKのお姫様
髪をリボンで二つに結んでいる姫は、女の子のくせに、お腹をだして眠っていて
白いその肌は溶けるような感じを脳に刺激する。
「起きろ………」
しかし、
なかなか起きてはくれない。
「はぁぁ………」
別に無理に起すことは無いかと諦めて、彼はテーブルに腰掛けた。
『はぃ……』と先ほどの朝の彼女が湯気のたつマグカップを持ってきた。
「あ、ありがとう」
部屋には柔らかい風がそよぎ、温かいコーヒーの香りが広がる。
白い炊飯器からも淡い湯気がたっている。
「……起きないな……」