2LDKのお姫様
「何か手伝おうか」
彼女は彼がいるとあまり
喋れなくなる。
『ぅん……』
友達とは普通に話せるのだが
彼を目の前にすると何と話していいか解らなくなる。
嫌われてる
と実際に内心彼は不安がっていた。
そして
「お二人さん、朝からお熱いね」
と先ほどまで眠っていた姫がやっと目を覚ました。
「いや、そんなに熱くは……」
『……………』
彼女は顔を真っ赤にして
後ろを向く。
「別に良いよ、キスとかしても」
と笑いながらカメラを向ける。
「いや……しないから」
赤い彼女は足が震えていた。