2LDKのお姫様
『…………もう……』
リビングへ戻りテーブルにうなだれる。
「どうかした」
ソファーで座っていた眠り人がやっと目を開けていた。
『うん…………』
「もしかして、やっぱりHしたかったとか」
『それ以上いったら殺すわよ』
「え……」
冷静な彼女の言葉に冷や汗が出そうになる。
二人、彼女と彼はよく似ている。
それは別に顔が白いことでも、髪の色でも、体型でもない。
「ん……そんなに見つめないでよ……」
でも彼は別に寡黙でない、まあだからといってお喋りでも無い。
『あなたは気楽で良いわね』