2LDKのお姫様
彼女はキスが上手い。
細い上に背の高い彼女は
スタイルが良い。
なんせ初めて出会った頃は、
俺より15cm以上高かったらしいから。
まあそんなコトを今言われたら
結構恥ずかしいモノだ。
「…………、」
靴をはく彼にそっと近付く。
軽く、普通にアレを
言えば良いだけ。
しかし
『…………』
彼を目の前にすると何と言っていいか分からなくなる。
「よし」と
立ち上がり今にも彼は
出ていきそう。
「……お二人さんキスくらい早くしてよ」
見せ付けてくれるわとため息をつくお姫様。
『な、なんでそうなるのよ』
朝からここはとにかく騒がしい。