2LDKのお姫様
「あれ……」
リビングに彼女の気配はない。
どこか出かけたのだろうか。
おそるおそる中へ入って行く。
「………あ」
するとソファーの上にすやすやと眠っている彼女を見つけた。
「寝てる……」
しかも、胸には彼のパジャマをしっかりと抱きしめている。
どうやら、あの後何かあったらしく、眠ってしまったらしい。
テーブルには、いかにも手作りの全身マッサージ券や
レポートを代わりにやってくれる券などいかがわしいモノがあり
まあだいたい察しは付く。