２ＬＤＫのお姫様
「いや…しゅいろ、流石に今のは違うから」



いつもとは違って、ホノカが珍しくツッコミを入れた。



「おほん。まあとにかく、今回の作戦はバッチリだから」



珍しくしゅいろも顔を真っ赤にして立て直しを図る。



「だから今日のミッションは出来るだけ買い物でシオリの機嫌を良くしておくこと、解った」



「うーん」



なんだか信用出来ない。



「作戦ちゃんと立ててあるから。ほら早く、アンタから買い物誘って来なさい」



と大は背中を無理やり押され、シオリと買い物に出かけるコトになった。



午後３時。



『じゃあ行ってくる』



「うんうん」



笑顔が怪しい。



『あんまり遅くならない様にするから』



何よその顔。



「大丈夫、大丈夫。別に二人でホテルに行って来ても良いから」



『な、なんでそうなるのよ』



怒った彼女はプイとそっぽを向いて出ていってしまった。



「行ってらっしゃ〜い」



バタンと前髪をゆらす風と共にドアが閉まった。





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