2LDKのお姫様
実に唐突だ。



「そりゃ、優しいし、料理も得意だし、それに可愛いですし」



「うわぁ。親バカならぬ彼氏バカだね」



「まあそれでも、アンタは大事な可愛いシオリの想い人だから、一応、応援はしてあげるけど」



「うんうん」



二人は本当に手厳しい。



「応援って、何時も邪魔ばっかしてるじゃないですか」



確かに。



大の言い分にも一理ある。



「二目惚れ作戦とか、恋人はサンタクロース作戦とか、一回も成功したことないし」



いやどちらかと言えば……



より一層、シオリとの溝を深くしている気がしてならない。



「何を」



「私たちはね、アンタの為にやって来たのよ」



「でも結果がこれですし↓」



★シオリの大への恋愛パラメータ


躊躇 11%
不安 60%
疑惑 23%
怒り  5%
※愛  1%


※ボランティア




「何、ボランティアって」



大の心はズタズタである。



「いや、大丈夫だって。ほらエジ〇ンも言ってるじゃん。99%の努力と、1%のボランティアみたいな」





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