2LDKのお姫様
「さあ皆さん、やって来ました。焼肉パーティーのお時間です!」



結局シオリのメニューは却下され焼肉パーティーになってしまった。



しかもお裾分けとは言え、その肉の量は尋常では無く、シオリはもちろん、あの二人も夥しい肉の山に腰を抜かして笑っていた。



『どうしたの、こんなに』



「いや、兄さんが送って来て」



言い忘れた。大にはちょっと歳の離れた兄貴がいます。



『仙台から』



「うん。さっき届いて」



どうやら大の兄はかなり羽振りが良いらしい。



「見てみて、牛タンだよ」



「ホルモンもありますよ」



とにかく二人は大喜び。



『あ、でもうちタレが無いけど』



「えー」



「タレがなきゃ食べた感が湧かないのに」



騒ぎ出す姫は物凄く煩い。



『解ったわよ。買ってきます』



シオリは仕方なく立ち上がった。





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