2LDKのお姫様
□ おまけ
『……………』
天気は晴れ。
気温も高く、寒がりには嬉しい暖かい日曜日。
今日は久しぶりの晴天なのでシオリは布団を干していた。
朝から昼過ぎまではシオリのエプロンは取れず
休みの日は、1日中ずっと着ていることもある。
そして
パンパンと布団を叩き
青い空を仰ぐ。
のんびりしていると雲が自棄に早く見える。
『………雲……』
彼女は雲を眺めて、ランチのメニューを決めるのが好きらしい。
『…………///』
そして少し躊躇いながら、隣の家の窓を覗く。
いや、別にこれは覗きではない。
実は隣には彼女がずっと想いを寄せている人がいて
二人ともビックリするくらい奥手で恥ずかしがりやなので
ホノカからはいつも
「いちいち甘酸っぱい」と
よく皮肉を言われては、からかわれている。
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