2LDKのお姫様

彼が彼女のコトを考えていた



理由……



それは彼がここ最近ずっと寝込んでいるのがコトの発端だった。



正直言えば
ベッドに1人暇なのだ。



「………………」



実は、彼こと青永大はココ最近



学科内で流行っていた風邪にかかってしまい



ずっと寝込んでいた。



授業は急きょ、休講になったから良いものを



1人ぶるぶるとこの広い部屋にいるのは、かなり寂しいものがあった。



そしてそんな時



優しい彼女を思い出すことで



温かい思い出でに
浸っていたのだ。



しかし



それもそのはずである。



この数日間、感染ってはいけないだろうと思い



隣にはずいぶん顔を出していなかったのに



誰も心配してないのか



せっかく隣に住んでいるのに、メールの[め]の字さえ無い。



実は少し



彼女が看病に来てくれるかもしれない、という



淡い青少年の妄想を
掻き立てていた。





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