学校イチのチャラ男と手錠∞でつながれちゃった女の子の物語(仮)
《「えー、2年1組、沢木田桃さん、お伝えしたいことがありますので、至急もとの場所にお戻りください」》
と丁寧なアナウンスが流れた。
かと思ったら。
《コホンッ》って咳払い。
《「てか、てめーフザケんな! あそこで待ってろっつっただろ! 何逃げてんだよ沢木田桃! とにかくさっきの場所に戻ってこい!」》
――ブチンっ
って、放送はそこで切れた。
……ガラ悪っ。
てか怖いっ。
いつものフェミニストキャラはどこに行った!?
怒りにわきたつ深町京悟の顔を想像して身震いする。
「今の、深町先輩?」
目の前の1年女子達がざわめく。
忘れてた。
こっちも怖いっ!