*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜



「和人、氷入れる?」


冷蔵庫に手を伸ばした瞬間……。


隣にいた和人が私の左手を掴んできて、ギュッと抱き寄せられる。


「和人……?」

「ちょっと……このままでいて」


……和人も私と同じこと考えてたのかな。切なくなるよね。悲しくなるよね。


私も背中に腕をまわして、ギュッと抱きついた。


和人に聞こえちゃうんじゃないかってくらいドキドキして。


だけど一番落ち着くし、幸せを感じる和人の腕の中。


ソッと右手を頬にあててきて、私は和人を見上げる。


そのまま自然と唇を重ねて、目を閉じた。


優しいキスが、どんどん激しくなっていく。


いつの間にか私の後頭部は和人の右手で支えられて、背中を冷蔵庫に押しつけて身をよじる私。



< 257 / 472 >

この作品をシェア

pagetop