*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜



本気でへこんで俯いている私に、和人はポンと頭を撫でて顔をのぞきこむ。



「来年の夏に行こう?」


「……うん。約束だからね」



普通の人なら


来年の夏の約束なんて忘れちゃうかもしれないけど


私たちにとっての“約束”って


すごく大切。


だって花火大会の約束をしていなかったら


あの夜に出会えてなかった。



もう喧嘩しても、離れたりはしないけど



万が一、すれ違ってしまったら



また二人をつないでくれるように



これからも、たくさんたくさん約束して



ひとつずつ、叶えていこうね――……





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