*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜



「俺のせい?」


「違うって! お金も貯まったし! たまには顔出すから……あ! スイミーの写メも送るね!」


「……うん。マジで彼氏と来てよ。散々、生意気なこと言ったから謝りたいし」


「大丈夫だよ。気にしてないと思う」



多分、恐らく、きっと。



『リョウくん? 俺、嫌いだよ?』



気にしてた━━━━!!
大人気なかった━━━━!!



夜の電話。


スイミーに餌をパラパラと上から落としながら、和人と電話で話すのが日課になった。



『……というのは冗談で。筋は通ってる子だから、辞めるまでしなくてよかったのに』


「でも私の性格だと、和人のことでノロケちゃうじゃん。リョウくんの前ではできないし……」


『サクラって、いちいちかわいいね』



ププ♪嬉し――い!!
今の言葉さえ誰かに言いたいっ!!ノロケたいっ!!





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