*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜



「わざわざ聞かなくていいのに。俺なんて、最初からサクラって呼んでたし」

「普通は言えないよ。初めてサクラって呼ばれた時、ドキッとしたんだから」


穏やかな彼の性格なら、絶対に『サクラちゃん』て、呼ぶと思ったから。


ソファーに座って話している二人の間には、私たちの恋のキューピッド。スノーが丸くなって寝ている。


「誰にでも呼び捨てにしてるわけじゃないよ。なんていうか……スノーと同じ。猫にチャンなんてつけないでしょ」

「ええー!? 私もペットってこと?」


猫に似てるって言われるのは嫌じゃないけどさ……ペット扱いはやだ。



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