*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
「もうすぐ付き合って一年だからサクラの家に挨拶に行かせて」
「挨拶?」
「サクラが高校卒業してから、進学しても就職してもどんな進路でも……一緒に暮らしたい」
そう言って薬指にはめてくれて指輪。
「まだ早いけど、予約だけさせて。再来年結婚しよう」
これって……
プロポーズ?
何度も結婚の話はしていたけど
こんなに正式に言われたのは初めてで……
「私で……いいの……?」
「サクラじゃなきゃダメなんだ」
真剣に言ってくれる和人を見て視界がぼやける。
「うん……もう和人のお嫁さんしか、なりたい夢なんてないよっ……」
涙が溢れて指輪が見えない。和人に抱きついて何度もありがとうって伝えた。