*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜
マンションに帰り着いて、ソファーに座るといきなり私を抱き締めてくる和人。
「わっ……何?」
「やっぱ俺と同じ気持ちだったから嬉しくて……スノーに似ていてもスノーじゃないよね」
「……そうだよね」
お母さんの気持ちは嬉しかったけど……
猫はたまに会うくらいが、いい気がするよ。
「俺はさ、サクラと別れていた1ヶ月はスノーがいたから乗り切れたんだ」
「え?」
「毎日暗い俺に寄り添って慰めてくれて……スノーを食べさせるためにも仕事にも行こうって思えたし」
それは……私の知らない和人とスノーの二人の話。
「サクラに会わなきゃスノーにも会えてなかった。スノーに元気を貰えたから……サクラのことも迎えに行けた」
「うん……」
和人を見上げてソッと唇にキスをした。
「スノーがいない今はもう俺にはサクラしかいないから。守るものはサクラしかいないから……サクラだけは離れていかないで?」
そんなの……言われなくても……