*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜



スノーを抱きながら、キョロキョロと辺りを見回した。


「和人さんって一人暮らし?」

「うん」


彼女の持ち物らしきものは見当たらないし。彼女がいたら、私なんかを家に入れたりしないよね?


フリーですか!! やったね♪


嬉しくなって、ギュッと強くスノーを抱きしめたら、ビックリしたのか腕を薄皮一枚ひっかかれた。


「いったーい……」

「こら。女の子に怪我させちゃ駄目だろ。サクラはスノーの命の恩人なのに」


え? 今、『サクラ』って呼んでくれた。思わず目を見開く私に和人さんは、心配そうに腕を掴んで、ひっかかれた傷を見てくる。


「大丈夫?」


わ……わわわ……。和人さんに腕を触られてる。


「サクラ?」


きゃああああ!!!!

「だ、大丈夫!」


嬉しい! スノーひっかいてくれてありがとう!



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