*゚。スノードーム。゚*〜満ちてく、愛の砂〜



翌日、早速カテキョの先生がやってきた。


「深津藍です。サクラちゃん、よろしくね!」

「はい。よろしくお願いします」


二十歳の大学生で、笑顔の絶えないスレンダー美人。自己紹介もそこそこに、課題にとりかかる。


「先生、これ分かんない」

「私、まだバイト始めたばかりで先生って呼ばれ慣れてないの。藍ちゃんって呼んで」


超フレンドリー。教え方もうまいし、いい先生に当たったかも。


だけど……。


「こらぁ! さっきと同じミスしてる!」


ガツ――ンと、容赦なく藍ちゃんの鉄拳が頭に落ちてくる。


「藍ちゃん、痛い!!」

「ごめんね。何もかも手加減できない性格だから、間違えないように頑張れ!」


フレンドリーだけど、やっぱり先生だよ。でも、できたらたくさん誉めてくれるし。私は藍ちゃんが1日で好きになった。



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