「大好きです」

「もし、勝ったら私と付き合うんですか?」

こっくりうなずく俺。

「それは本当の気持ちではないと思います」

「え?」

伊藤ちゃんは俺が引っぱる腕を思いっきり振り下ろし、俺の束縛を取り払い去った。

「本当の気持ち…ね」

その場に座り込む、空を見上げる。

ギラギラの太陽が『こんにちは』って言いやがる。

「勝負ッス」

どこからでも出てくる木村ッス。

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