恋文‐コイブン‐勇飛said
学校―ガッコウ―
ガラッ―




教室のドアをあけた。





シーン‥

みんなあたしを睨む。


またか‥って思った。


けどそう簡単には終わるはずがない



あたしは自分の席に無言で座る。






机には『死ね』『キモい』『学校くんな』『最低』『うざい』『自分の顔鏡でみたら‐?』『ぶす』



お決まりの言葉がかかれていた。




だけど、うっすら文字が消えかけてる。





どうしてだろう?



疑問が浮かぶ。



机の中は無事。






それが何よりも安心した。






「今日は転校生を紹介する、はいれ」



あたしは机の落書きを消していた。


『転校生』と言う普段ききなれない言葉に反応し顔を上げた。



そこにはいかにもサッカー少年らしき人がはいってきた。


そういや奈美が言ってたな‥


奈美が好きそうな人だな‥



「北村山大地[キタムラヤマ ダイチ]ッていいます。よろしくお願いします。」




転校生か‥





転校生なら仲良くなれるかも‥





なんてね、相手は男。無理に決まってる‥







< 34 / 113 >

この作品をシェア

pagetop