恋文‐コイブン‐勇飛said
「んでだよ―!!」


陽生が怒鳴る。

この状況で変な事を言われたら‥日向が‥ッ―



「日向はんでそんな事をしたんだよ!!」


「―‥暁がしてくれなくて‥寂しくて、愛されてないって思ったから‥正直後悔してるよ‥勇飛と暁がしたのは自分のせいだって、だけど‥そんな暁ゆ恨めない‥」



「日向ァ‥」


「わかる?それだけ大事にされてるか?」


「‥‥‥うん」


「じゃね‥」



これで、本当に最後。








ガラッ―





扉を開ける。



いつにもました光が注ぎ込んでくるようだ。


「勇飛、いいか?」



「陽生‥ごめん。もう時間‥帰るから」



「探してやるよ、お前が逃げるんなら探してやるよ―。そのときは、逃げるなよ?」



探す?



あたしを‥?



そんなに好きなんだ、あたしの事を―



ごめんね‥



絶対に見つからない所に行くかもしれない‥



だけど、暁にだけは‥もう見つかりたくない―!!あたしが‥











あたしが‥










何もかもぶち壊したから‥――。







< 93 / 113 >

この作品をシェア

pagetop