月夜に悪魔-2-
学校
「ナナイ~!ちゃんと教科書いれた?宿題した?朝ご飯食べた??」
朝から心配そうなお母さんの声
「大丈夫だよ、ちゃんと全部できてる。もう…お母さんは心配症なんだから」
私のお母さんは皐月
昔は人間として暮らしていたらしいけど、本当は悪魔だったみたい
「…うるさい……、全くゆっくり寝られないよ」
ふぁ~と大きなあくびをしてお父さんは階段を降りてきた
「バランまだ寝てたの!?いい加減、朝起きるのになれないと…」
「なに?俺が起きてこなかったから寂しかったの?」
「ち…ちがっ……」
こちらのねぼすけさんは私のお父さんのバランです
毎朝こんないちゃつきぶりですが、私の事をちっとも気にしてないご様子で
「お母さん…いってくるね?」
「あ…!ごめんね」
慌てた様子でお母さんが返事をする