好きなんて言えない


「まぁ来年はレパートリー増やしてよね?」


「な…何で出来ないてわかったの!?」


桜田さんは私の指を見た。


「そんなバンソーコーしてんだもん。わかるよ,普通。」


ガーン!!ば…バレてたとは…


桜田さんて何でもお見通しだな。

「そういえば桜田さんいつから私のこと好きだったの?」


「知りたい?」


「知りたい!」


すると突然桜田さんの顔が近付いてきて…


―チュッ


「へっ…?」


唇に残る微かな温もり。
今のはー…キス!?


「教えてやんない。」


「なっ!教えてよー!!」


「好きなものは好きなの。
理由なんかいらないっしょ?」


と今度は飛びきり優しい笑顔。
うぅー…今の顔はズルい。


そしてまた目が合ったとき


どちらともなく唇を重ねた。


温もりを確かめるように
何度も何度も……



―END―


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