この想いがキミに届きますように
…何でだろ。

すごく懐かしい…。


「…上がれば?」

ぶっきらぼうな空の言葉。


「うんっ」



今は、そんな空の一言一言が嬉しいんだよ…。




空の部屋は片づいていて、結構広い…。
親と離れて一人で住んでいるそうだ。



「で、用件は?」

リビングのソファーに腰を下ろすと空が私に尋ねた。


「あっ、うん…。…ごめんなさい…」


「…え?」


「私、あの後すごく後悔したの。空の事を傷付けてしまって…」


止まったはずの涙が溢れ返る。

何度も…。
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