サンタクロースに恋をする
『ロイ? あの...。』


『咲さん、本当に僕はあなたが好きだったんです。今も...迷惑かも知れませんが。』


『ロイっ! ストップ! 何か勘違いしてるよ。』


『...だって咲さん今車にかっこいい男の人と。だから僕に別れを告げる為にここに来たんじゃ...。』


『見てたの? 』


『はい...最近は咲さんが来ないかといつも入り口に居たので。』


『違うよ! 』


深く被ったニット帽を掴んで外すとロイは泣いていた。


思わず抱き締める。


『ごめんなさい...ちゃんと話すから...泣かないで。』


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