友と私の新婚生活
長谷川先生が出ていった。

由美の泣き声が部屋に微かに響く…。



「私ね…由美が疑われるの見てられなかった…。由美は優しくて真面目なのにさ…生徒のことを何も知らずに疑う花村を理解できなくて…」



震えている由美の体を抱き寄せた。



悔しかったよね…。

疑われてさ…。

何もしてないのに…。



「ごめ…」

「もう謝っちゃダメ」



由美は謝罪を受ける方だよ。

丹波に謝ってもらわなきゃ…。



「眠たい…ね〜、寝ちゃおうよ!」

「うん…」



ソファにごろんと寝転んだ。

向かい合っているもう一つのソファに由美も横になった。
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