寮生活は秘密がいっぱい☆
「香希の親は、ホントは違う高校に行ってほしかったらしいんだ。でもどうしても今の高校に行きたかったらしくて、反対を押し切ってここに来たんだってさ。だからこそ、親に迷惑かけたくないらしい。」


香希って…いつも憎まれ口たたいてばっかだけど…

ちゃんとしっかりしてるんだ。


「しかも、仕送りをもらっても使わず返してるらしいぜ。」

あ!
だから、いつも学食であたしにおごらせてたんだ…


それなのにあたし、金にルーズな香希は嫌だなんて思ってたなんて…
たいした苦労をしていないあたし、自分で自分が恥ずかしい…。




「しかも未有が最近尾行してたのに気づいてたんだぞ。」


まぢすか…。

「だから雄司もあたしの尾行をしてたんだ。」





「おいおい!雄司!ぺらぺらしゃべんなよ。」

香希がコンビニから出てきた。
ごみの掃除に来たらしい。


「未有…黙っててごめんな。でも、ちょっとかっこ悪くてあんまし話たくなかったんだよ。しかもバイト…禁止だしな…」


「どこがかっこ悪いの?ちっともかっこ悪くなんてないよ!」
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