寮生活は秘密がいっぱい☆
「…で?お前は何したんだ?」


観念したのか、拓海は話始めた。

「…俺は寮に入ったとき、明るく笑う未有に一目惚れしたんだ。告白してギクシャクしてしまって未有と今までの関係が壊れてしまうくらいなら、卒業するまではこの気持ちは言わないでおこうって決めてたんだ。」


雄司は真っ直ぐ拓海を見て、何もいわず聞いていた。

拓海はゆっくり、雄司に本音を話続けた。


「なのに…ケンカばっかしてた香希と付き合ったって聞いたときは…気が動転したよ。俺は未有を誰よりも好きだから。だけど、未有が今好きなのは俺じゃない…。そう思ったら壊したくなったんだ…。」
< 211 / 242 >

この作品をシェア

pagetop