寮生活は秘密がいっぱい☆
数日後ー。


無事に平穏な日々を取り戻し、あたしと香希は相変わらず口喧嘩の絶えない朝を迎えていた。



「お前が作った卵焼きは何でこんなにくどいんだよ!」


「毎日毎日うるさいのよ!文句あるなら食べないで!」


「まーまー。」

直也先輩と雄司はあたしたちをなだめた。



拓海はと言うと…。

元通り…とまでは行かないけど、香希とも普通に話すようになり、あたしとも普通に話をしてくれる。

拓海はあたしに対する気持ちも、もう言わなくなった。


文化祭の終わった日、寮に戻ると拓海に呼び出され、


「今まで困らせてごめんな」


と、謝られた。



拓海一人が悪かったわけじゃないのに…。

あたしにも責任はあった。
だから…あたしも謝った。
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