寮生活は秘密がいっぱい☆
「やめなよ雄司!」

あたしは声を荒げた。


雄司も香希もびっくりしてあたしを見た。



「…だって…雄司…それって不倫じゃん。」

雄司はあたしの言葉を聞いたあと、静かに下を向いた。



「雄司…相手には家庭があるんだよ…?雄司は今付き合ってる人は…人のモノなんだよ…?」


とっても優しい雄司。
いつも相談に乗ってくれて、あたしと香希を優しく見守ってくれた。

そんな雄司だからこそ、不倫なんてしてほしくなかった。




きっと雄司はあの女の人にそそのかされたに違いない。優しい雄司につけ込んで遊びに使われているに違いない。



「ねぇ…雄司…!」

何も言わない雄司にあたしは呼びかけた。
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