寮生活は秘密がいっぱい☆
そんな雄司を見たくはなかった。


いつも優しい雄司が…
不倫の何が悪いんだ!って怒っている姿を…


あたしは見たくはなかった。




少しシーンとなった夜の食堂。

あたしは口を開いた。


「雄司は…相手の家庭を壊したいの…?」



雄司はしばらく切ない瞳であたしを見て、そのまま何も言わずに部屋へ戻っていった。






香希と二人きりになった食堂はますます静かになった。


「ねぇ、香希…あたしたちは間違ったこと言ってるのかな…。相手の家庭を壊そうとしてる雄司は見たくないのに…」
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