ケータイ恋愛小説家


ん?

ちょっと待てよ……?

そもそもあたしが合コンに参加した理由はなんだっけ?


そう!

それは、生身の男を知って、小説のネタにさせてもらうこと!

そうだった!

当初の目的をすっかり忘れていたよ!


これは取材なのよ!

うん!


一人で納得したあたしはゴクリと喉を鳴らすと


「お…おじゃましますぅ」


そう言って、禁断の男の部屋へと一歩足を進めたのだった。
< 24 / 365 >

この作品をシェア

pagetop