ケータイ恋愛小説家
そして大輔君は落ち着いた静かな声で話し始めた。
「オレ……あいつに会ってきたんだ」
あいつ……?
それって、ひょっとして……。
「元カノさん?」
大輔君は「ああ……」と小さく頷く。
「前にヒナちゃん言ってくれただろ? 『会いに行ってみれば?』って。だからヒナちゃんにはちゃんと報告しとかなきゃなって思ってさ」
大輔君の言っているのは、彼の部屋で恋愛の話をした時のことだ。
自然消滅でうやむやに別れてしまった元カノのことが忘れられないって聞かされて……
あたしは、確かにあの時そう言った。
「会って話して……今の自分の気持ち、伝えてみろ……って言ってくれたよな?」
「うん」
「オレ、会ってみて実感した。ああ……やっぱこいつのこと好きだわ……ってね」
大輔君は照れくさそうに微笑む。
「それで……自分の気持ち全部伝えたんだ。……で」
大輔君は一瞬間を置いて、あたしの方へ向いた。
そして、さっきよりもわざとらしいぐらいトーンを上げた。
「玉砕してきました」
「オレ……あいつに会ってきたんだ」
あいつ……?
それって、ひょっとして……。
「元カノさん?」
大輔君は「ああ……」と小さく頷く。
「前にヒナちゃん言ってくれただろ? 『会いに行ってみれば?』って。だからヒナちゃんにはちゃんと報告しとかなきゃなって思ってさ」
大輔君の言っているのは、彼の部屋で恋愛の話をした時のことだ。
自然消滅でうやむやに別れてしまった元カノのことが忘れられないって聞かされて……
あたしは、確かにあの時そう言った。
「会って話して……今の自分の気持ち、伝えてみろ……って言ってくれたよな?」
「うん」
「オレ、会ってみて実感した。ああ……やっぱこいつのこと好きだわ……ってね」
大輔君は照れくさそうに微笑む。
「それで……自分の気持ち全部伝えたんだ。……で」
大輔君は一瞬間を置いて、あたしの方へ向いた。
そして、さっきよりもわざとらしいぐらいトーンを上げた。
「玉砕してきました」