ケータイ恋愛小説家
蓮君はあたしの腕をそっと振り解いた。


「やっぱ、こっち」


そう言って、最初にやったようにあたしの手を握ったので、あたし達はまた普通に手を繋ぐ格好になった。


「――調子くるうな……」


小さな声でボソッと呟く蓮君。



調子狂う?

何それ?

腕組むの嫌いなのかなぁ……。

それとも、あたしにくっつかれるのが嫌だった?

だとしたら、なんかちょっとショックかも……。

それでも、恋人でもないのに、手繋いでくれただけでも感謝しないとね。

あたしはそう自分に言い聞かせて歩いた。


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