リボンの指輪
あたしを掴む香織の手から、香織がさっきまで、本気だったことが分かる。




「香織…痛い」




「本当、むかつく……っ」




香織が泣きそうな声がする。




「どうしたの?」




「どうして、陽菜ばっかり、苦労しなくちゃいけないの?」




「あたし、別に苦労だなんて思ってな…」




「あいつのことばっかり考えて、気を遣って!」




でもそれは、頼が好きだから。




って言っても、今の香織には、通用しないだろう。




「ねぇ…どうしてそこまで、こだわるの?」




ずっと、疑問に思ってた。




まだ、付き合いが浅い頃から、ずっとこの調子で、あたしのことを考えて。
< 251 / 276 >

この作品をシェア

pagetop