リボンの指輪
優希くんが、さっきまで頼が座っていた席に、座る。




何て優しい子なの……!




「あ、ありがとう~~~」




「もー、勝手にラブラブしてなさい、あんた達は」




香織が、小さく笑ってため息をつく。




「っていうか、あんた、まだあいつと遊んでんの?」




「うん?」




「二人で?彼氏がいるのに?」




「え、駄目!?」




だって、頼は別に、そういうんじゃないし。




そういう対象で見たことすらない。




今まで、たったの一度も。
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