リボンの指輪
あたしは逆に、上手く行き過ぎてて怖いというか。




「あたし、協力するからさっ!」




「絶対やだ。陽菜だけには協力して欲しくない!」




「うわ、可愛くなーい!」




もっと素直に、“お願いします”って言えば、ちゃんと協力してあげるのに。




頼は、駄々をこねるように、ベッドで足をばたつかせている。




「っていうか、今日は何しに来たの?」




「ゲームやろっ」




突然、頼の瞳が輝く。




頼もあたしも、小さい頃からゲーム大好きだもんなぁ。




「ねぇ、どうして頼は変わったのかな?」




「俺が変わったって?」




「外見の話」
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