リボンの指輪
そこまでしなくても、みんな、好きな子だって、振り向いてくれたんじゃないかな。




「そんなに派手にして、何がしたかったの?」




「別に…目立とうと思って」




確かにそれは、頼らしい理由ではあるだろうけど。




頼は、綺麗な金髪をかきあげながら、小さく口元を緩めた。




その仕草が、何ともセクシーに見える。




「目立ちすぎくらい、目立ってるから。十分だよ」




「目立ってない」




「これ以上目立ってどうすんの!」




金髪、ピアス。




これだけで、目立つ要素は、
かね揃えている気がする。




「たった一人に、気付いてもらえるまでやめない」
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