Youth and Lover
海に行ってみようかな。

と、ふと思い、波の音が聞えるほうへ歩いた。



海について、私は防波堤に腰をかけ、
ぼーーーーーーーと海を眺めた。





お母さんがこの場に居たら、
「汚い」
と言って立たされただろうなぁ~と思い
また笑みがこぼれた。






私の前に広がる海は、東京の夜景なんかよりずっとキレイで、
なんか、この町がすごく好きになった。












「何してんの?」








後ろから声がした。
振り返ると男の子が居た。
同い年くらい??



さらさらなまっすぐな髪で、サッカーをしてたのか
泥のついた服に自転車のカゴにはボールが入っていた。






「海見てるの」




と私は言い返した。
< 4 / 12 >

この作品をシェア

pagetop