君がいた部屋~二階階段前倉庫~


あたしは毎日翔太からの電話を待った。


でも


待っても待っても掛かってこない。


寂しかった。


こんなんじゃ


また切っちゃいそうだよ。


「プルルルルル…」


電話だ…


翔太!


あたしは電話をとった。


「もしもし翔」


「美羽さんですか?」


翔太じゃない…


女の人…


「あの、はい。三神美羽です。」


「私、井川翔太の姉の周子と言います。」


「あ、いつも翔太さんにはお世話になっております。」


「いえ、こちらこそ。それで、翔太なんですけど…」


その後周子さんは何も言わなかった。


「もしもし?」


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