はちみつ恋愛
トントン

肩をたたかれる音が微かに聞こえた。



「ん〜…」



トントン

さっきよりも肩に振動がある。



「もーなに……っ!!」



重い瞼を上げるとそこにはスーツを着た男の先生のドアップ。



「佐々木ーなんで君はここにいるかわかるかな」



やばい、怒ってるよ!



「入学式です…」



小さく消え入りそうな声で言った。



「なんで寝てるのかな?」



「眠くて…」



「佐々木?」



お前ふざけるなよ?

と言われた気がした。



「あの先生…他の人は??」


「先に教室にいる。俺はお前の担任の菅野だ」
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