秘密の片思い
「帰国祝いパーティーの日にち決めてくれないか?」


「あ、あたしが!?」


突然、話が変わって驚いた。


「あぁ、お前が一番忙しいって日菜が言っていたから お前の空いている日に合わせるよ」


「そ、そんなの変だよ あたしより郁斗の都合が大事でしょ?」


運ばれてきたオレンジジュースを飲んで熱くなった身体を冷やす。


「俺は愛だけ来てくれれば良いよ」


さらっと嬉しい事を言う郁斗に愛はますます熱くなる。


「もうっ!いつからそんなに言葉がうまくなったのっ?」


(まるで千波様みたいだよ)


「そうか?」


にっこり微笑む郁斗に愛は落ち着かない。



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